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ナガサキ堂書店

★「地下鉄(メトロ)に乗って」浅田 次郎

2006年10月15日

●もう、映画は公開中・・・かな?
 浅田次郎の「鉄道員(ぽっぽや)」以前の物語。
 そう、日本中を感動の渦へと巻き込んだ・・・
 あれは泣けたなあ。

 1995年に、この「地下鉄(メトロ)に乗って」で吉川英治文学新人賞を受賞。
 その後、清朝末期の宮廷を舞台にした「蒼穹の昴」が
 1996年に直木賞の候補作となり、
 翌年、「鉄道員」で直木賞を受賞。

 ピカレスク小説、例えば「プリズンホテル」など・・・で有名だったので、
 「鉄道員」を読んだ時は、なんでこんなに小説で泣かされるのか、
 不思議だった。¥n ほんまに、同じ人間が書いたんかいな??
 「泣かせどころ」を突いてくる。
 そして、そこを突かれても不快ではない。

 今日は、不愉快な涙を、不覚にも流してしまった。
 ある仕事上のやりとりでのことだが・・・。
 なんで、こんな言われかたをせなあかんの?
 やる気と実績がかみ合わない。
 出せる力を精一杯出して遂行したつもりだった。
 だが・・・
 相手は、完全に私の人格までも否定した。
 悲しさを通り越して、虚しさだけが広がった・・・。

 気分転換に、夜の公園へ散歩に。
 秋の夜、空気は澄み、
 遠くの景色がくっきりと見える。

 もう、しんどいわ・・・
 やってられっかよ・・・。

 あったかいコーヒーを買いに、コンビニに寄った。
 そこで、ふと見つけたのがこの本だ。

 一気に読んで、今度は、すがすがしい涙を流した。

 馳 星周の解説で、また泣かされた。

 【残酷な現実をしっかりと見据えながら、それでも愛と希望を謳おうとする浅田次郎の意志に私は打ちのめされたのだ。(馳 星周)】

 やりきれなさ、切なさ、醜さ、脆さ、そして汚濁にまみれた世界さえ、浄化する・・かも。

 日々の生活に倦んだ皆さん、気分転換に読んでみませんか。
 生きるって、こう「活きる」ことなのかもしれないと思えたら
 きっと明日は、がんばれる。


 BGM ♪「明日のジョー」 尾藤イサオ ♪ 

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